京都府 Kさん

京都府 Kさん

未来の匠となるべく、日々仕事に打ち込んでいる若手大工職人に仕事にかける想いや、これからの夢を伺いました。

父が大工になって五十六年。小さなころから父が刻む木材の香りを感じながら育った私は、大工になるのが当たり前と思っていました。一つ一つの作業を丁寧に、心を込めること、そうした大工のこだわりをわかってくれるお客様に出会えることは喜びです。

自分の道具を大切にし、相性のいい材料、相性のいい道具で仕事をするとき、最高の音色が響き渡ります。手に馴染む自分の道具を大切に、しっかり手入れをしながら魂を込めた仕事をしていきたいです。

職人の魂がこもる家は住み心地が良く『孫に繋がる家』となります。今も残っている文化は、そういった思いがあるから残るべくして残っているのだと思います。そこに携わることができる、そこに近づくことができる仕事をしていることに喜びとやりがいを感じる日々です。昨年、一昨年と大工棟梁検定を受講し、昨年は一級を頂きました。これに慢心することなく感性を磨き、精神的な成長をしていきたいと思っています。

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